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A[過去の経験] --> B("ソマティック・マーカー(感情的反応)")
B --> C[現在の決定]
弟子君
博士、この前読んでいた論文でソマティック・マーカー仮説っていうのを見かけたんだけど、それって具体的にどういうものなの?
博士
ああ、それは心理学と神経科学に関する面白い理論だね。基本的に、ソマティック・マーカー仮説は、人間が決定を下す際には感情が重要な役割を果たす、というものだよ。
弟子君
なるほど、だけど感情っていうと、なんか主観的でぼんやりしてる感じがするなあ。それがどうやって決定を下すのに影響を与えるの?
博士
そこが面白いところだよ。さて、私の話をちょっと身近なものに置き換えて見てみよう。ホットケーキを作るとき、レシピを全て暗記しているわけではないだろう?でも、卵を割ったり、小麦粉を混ぜたり、フライパンに生地を流し入れたりする行為に対して、「なんだかしっくりくる」感じがあるはずだ。
弟子君
ああ、確かに。それはなんとなく経験から来る感覚だよね。
博士
そう、それがまさにソマティック・マーカーだよ。これは、過去の経験から得られた感情的な反応で、それが現在の行動や決定に影響を与えている。これらの感覚や感情的な印象が、私たちが日々の決定を下す際の重要なガイドとなっているのさ。
弟子君
なるほど、だから「直感」とか「第六感」っていうのも、実はこれまでの経験から得られたソマティック・マーカーが働いているのかもしれないんだね。
博士
正解!それがソマティック・マーカー仮説の核心部分なんだ。我々の意思決定は、しっかりとした論理的思考だけでなく、これらの「体感的な」マーカーによっても大いに影響を受けているのさ。
弟子君
すごく納得がいくよ、博士。たしかに、自分がどういう決定をするかは、頭で考え
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