結果整合性

sequenceDiagram participant User1 as ユーザー1 participant Database1 as データベース1 participant Database2 as データベース2 participant Database3 as データベース3 participant User2 as ユーザー2 User1->>Database1: データを書き込む Note right of Database1: データベース1は
新しいデータを
即座に受け取る Database1->>Database2: データを同期する Database1->>Database3: データを同期する User2->>Database2: 同じデータを読み込む Note right of Database2: データベース2はまだ
新しいデータを
受け取っていない Database2-->>User2: 古いデータを返す Note over Database1,Database3: 一定時間経過後、
全てのデータベースが
新しいデータを持つ User2->>Database2: 再度データを読み込む Database2-->>User2: 新しいデータを返す

弟子君
弟子君

博士、結果整合性っていう言葉を聞いたんだけど、それって具体的に何を指すの?


博士
博士

結果整合性、それは分散システムにおけるデータの一貫性を保つ方法の一つだよ。システム全体としては常に一貫性が保たれるけれど、個々の要素については、一時的に見れば必ずしも一貫性が保たれていないという考え方だね。


弟子君
弟子君

それだと、データが一時的に一貫性を保てないっていうのは、何か困ることがあるんじゃないの?


博士
博士

実際のところ、一時的な一貫性の欠如は問題を引き起こす可能性もあるんだ。だけど、例え話を使って説明すると、例えば、君が図書館に新しい本を追加したとしよう。君がその本を置いた直後、別の人がその本を探そうとしたけど、まだシステムがその新しい本の存在を全てのコンピュータに伝播していないため、その人はその本を見つけられない。しかし、ある程度時間が経つと、その新しい本の情報が全てのコンピュータに広がり、その人が再度探したときには、その本を見つけられる。これが結果整合性の考え方だよ。


弟子君
弟子君

なるほど、だから一時的な一貫性の欠如は許容されるんだね。だけど、その代わりに全体としては常に一貫性が保たれるってことで、システムは正しく動き続けるんだ。


博士
博士

そういうことだよ。この結果整合性は、レイテンシやネットワークの問題がある大規模な分散システムにとっては非常に有用な概念で、一部の一時的な不一致を許容することで全体としてのパフォーマンスを向上させることができるんだ。


弟子君
弟子君

分散システムにおいては、一部の一時的な不一致を許容してでも全体としてのパフォーマンスを向上させる…、それが結果整合性なんだね。ありがとう、博士。だいぶ理解できたよ!


コメント

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