2022年7月 気になったニュース 特別編

KDDI通信障害

今月の初めに起こったKDDIの通信障害、復旧までにかなり時間がかかったこともありとても印象的でした。

原因

通信障害の原因は正直よく分からなことも多いですが、発表されている内容をざっくりまとめると以下のようなところでしょうか。

  1. VoLTE機器交換時のルート変更で不具合
  2. ルートを戻したところ端末からの再接続が殺到
  3. 輻輳が発生し接続困難に
  4. データベースへも波及
  5. 流量制限しながら徐々に復旧を進めることに
  6. 過剰信号を発出しているVolTE機器を切って回復へ

機器交換時に不具合というのは全然あり得ることなのでKDDIさんも想定されていたことでしょう。不具合発生時にルートを戻してロールバックというのも通常の対応のように思います。

ここで問題になったのは、端末からの再接続です。このルートの切り戻しが行われたのは深夜ですが、その時、音声通話をしていた端末だけではなく、寝てる人の端末も再接続しに行っています。というのも、VoLTE端末は定期的に再接続に行く仕様のようです。この再接続要求が詰まって輻輳というのがイレギュラーだったんでしょうね。しかも、端末によって実装が微妙に違っていて、iPhoneはこの接続ができなくてもデータ通信は利用できて、Androidはこの接続ができないとデータ通信も使えない仕様のようです。

一旦輻輳して処理が追いつかなくなると、処理されてるはずのものがされてなかったりと、色々前提が壊れ始めます。今回は、端末の再接続ができないことで、端末の位置の情報をデータベース上で更新できなくなりデータベースへも影響が波及していきました。

また、どのタイミングから発生していたかは明らかになっていませんが、既存のVoLTE機器が不要な信号を送って負荷を高めていたようです。輻輳で完了できなかった処理の影響だとするなら3,4の後くらいから起きたのでしょうか。

個人の対策

完全復旧までにかなりの時間を要したという意味で珍しい障害ではありましたが、障害は常に一定のリスクのもとで生じます。特に今回のような定期メンテナンスでの障害は十分に起こり得ますし、かといってメンテナンスするなと言う訳にもいきません。では、このような障害への対策として、私たちには何ができるでしょうか。

ITの世界で障害への対策の基本は冗長化です。今回の場合、KDDIのネットワークが使えなくても、docomoやソフトバンクなどの他のネットワークを使えるように準備しておけばいいわけです。「2回線も持てない」と言う声もよく見かけましたが、今や2回線を持ちやすい条件はかなり整っています。

2回線イコール2端末ではない:デュアルSIM

「eSIM」というj言葉自体は見かけたことがあるという人も多いでしょう。eSIMは端末自体に埋め込まれた書き換え可能なSIMであり、SIMカードなしに回線を契約することができます。

このeSIMに対応している端末には、別途SIMカードを指すこともできる場合があり、eSIM+SIMカードで別々の回線を契約すれば、1端末でも2つの回線に接続することができます。

このように、回線の冗長化のために必ずしも端末を二台もちする必要はありません

予備回線は意外と安い

「回線を2つも契約するのは料金が高い」と言う声も見かけましたが、本当にそうでしょうか?

携帯電話会社の通信料値下げにより、今2回線持つ料金は、昔1回線持つ料金と同じか、むしろ安いぐらいに下がっています。

加えて、障害用の回線は普段使わない回線なので、そもそも安価に契約することができます。楽天 mobileでは無くなってしまいましたが、基本料金が0円という回線もあります。

つまり、2回線目を準備するために追加の通信料はほぼ無いという方法もあるのです。


現在において、携帯回線はほぼなくてはならないインフラにまで発展してきました。地震などの災害に個人でも備えるように、インフラ障害についても個人でできる範囲なら防災対策はしておいた方が良いでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました